ふとしたきっかけで、渋谷センター街のゴミ拾いに参加した。その体験は、都市と自分の新しい側面を見せてくれた。

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まず、軍手をつけトングを手にした瞬間から、街が違って見えた。今まで気づかなかったゴミが、次々と目に入ってくる。街の真ん中にも、ゴミはまばらに落ちていた。しかし多くは、もっと巧妙に街に紛れ込んでいた。路地裏の隙間、自動販売機の上、そして時には電柱にセロハンテープで貼り付けられたマクドナルドの紙袋のように、まるでそこにあって当然のように擬態しているものもあった。

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興味深かったのは、ゴミの集まり方だ。一つのゴミが、次のゴミを呼び寄せるように群れをなしている。ゴミが捨てられていることで「ここなら捨ててもいい」という暗黙の許可を生んでいるようなことに、割れ窓理論に近いものを感じた。このことは、定期的な清掃活動の意味を考えさせる。街を清潔に保つことは、新たなポイ捨てを抑制する効果もあるのかもしれない。普段から綺麗な街の裏には、きっと誰かの地道な活動が隠れている。

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残された足跡として「ゴミ」を観察するのも面白い。たとえば、捨てられたペットボトルの中身がほぼ満たされている状態だったら、きっと味が合わなくて捨てたんだろうなとか。位置関係や状態から、どういう状況で捨てられたのかを想像するのも、普段使わない脳が鍛えられる感覚がある。街の知らない姿や、痕跡をゴミを通して感じることができる。

ゴミ拾いを終えた後は単なる「清掃活動」以上の清々しさを感じられた。それは街との新しい関係の始まりを感じさせる。今では街を歩きながら、次はどこにゴミが隠れているだろうと、つい探してしまう。そんな探究心を持って街を歩くようになった自分に、少し驚いている。


P.S.:Podcast でもゴミ拾いについて話したので、もし興味あればどうぞ

https://open.spotify.com/episode/53fv1azo3dZOS0glB8QEro?si=462dbcd6813b4566