お風呂上がりの蜜柑

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date
Jan 17, 2025
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boyaki
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type
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湯上がりの喉は、何か特別なものを求める。
水でも、お茶でもない。一瓣の蜜柑を口に運ぶと、ほどよい酸味と甘みが喉を潤す。温まった体に、冷たい蜜柑の果汁が染み渡る。
蜜柑は、ちょうど良い量の果物だ。一つを食べ切る頃には、体の奥の渇きも満たされている。体の内側から湧き上がる渇きが、蜜柑の美味しさを際立たせる。
冬の夜、お風呂上がりの蜜柑は、小さな贅沢だ。

© yokinist

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