ロードバイクに学ぶ、均衡の保ち方

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date
Jun 30, 2024
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boyaki
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日常生活における「ギア」って何だろう
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初めてロードバイクに乗った。100kmにも及ぶ霞ヶ浦を走破した。忘れないうちにロードバイクから学んだことを言語化しておきたい。
ロードバイクは自転車の1種であり、直線を走ることに特化したつくりになっている。スピードが出る。体のエネルギーを無駄にせず、前に進むように随所に渡りこだわりがあった。
例えば、ハンドル。人間が歩く時の手の形は横ではなく、縦だ。横にすると空気抵抗をより受けることになる。ロードバイクのハンドルは横に握るのではなく縦に拳を握るような形だ。人間としても自然な設計で長く走れるかつ、力を逃さないといったことが意図されているのであろう。
同じ自転車といえども、山など険しい道のりに強いクロスバイク、直線に強いロードバイク、街乗りに強いシティーバイクなど目的に応じて様々な種類があるのが面白い。
シティーバイクを持っているが、普段とは全く異なる乗車体験だった。特に思ったのがギアの使い方である。今までギアは坂道など急に斜面を下る / 上る際の調整として使う程度だった。
だが、ロードバイクにおいては同じ平坦な道でも頻度高くギアを切り替える。ギアを上げると重くなる分、速度が早くなる / 前に進むようになる。ギアを下げると軽くなる分、速度が遅くなる / 前に進まなくなる。
ロードバイクを乗っている間においての変数は斜面の傾き・体力・道路の素材・風といったものであろう。絶えず変わっていく。その変数をギアを通じて調整すること、負荷をムラなくして安定した乗車体験を実現することができる。一方で、うまくギアを使わないととても疲れてしまう。
常に冷静に今の状況を俯瞰してみながら、ギアを調整することが長い距離を走る上で必要になってくる。ギアで担う「変数の調整 / 均衡を保つ装置」は日常生活や仕事においては何が該当するのか考えると、1つはコミュニケーションなんだろうと思う。どちらも自分と外界の媒体として位置付けらる。
自分の今の状況を正しく認識して伝えて、取り組むことを調整したり、期待を逆に相手に伝えたり。より遠くまで走るためは一目散に力の限り漕ぎ続けるのではなく、どこに向かっているのかを意識しながら冷静に今の状況を俯瞰して、絶えずギアを調整したり、時には休憩する必要があるのだろう。
こうやって普段やらないことをやると学びがあるのは本当に面白いな。また次回やった時は感じ方も変わってくるのだろうなと思うが、今日はそんなことを思ったのでした。

© yokinist

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