自分を客観視する

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date
Mar 14, 2025
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boyaki
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タイムラプス撮影で見えてきた自己観察の効果について
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自分を客観視するというのは、意外と難しい。鏡を見ても、そこには一瞬の自分しか映らない。SNSのタイムラインを眺めても、自分が編集した自分しか存在しない。
そんな中、ある実験をしてみた。自分の作業風景をタイムラプス撮影してみた。単純な仕掛けだが、これが思いのほか興味深い体験だった。
カメラをセットした瞬間から、不思議な感覚が生まれる。撮られているという意識が、背中に何かの気配を感じさせるのだ。普段は意識しない姿勢や癖が、急に気になり始める。
そして後から映像を見返す時間。早送りされた自分の動きには、思いがけない発見がある。集中している時と気が散っている時の明確な違い。無意識に取っている休憩のパターン。知らず知らずのうちに形成されている、自分だけの小さな儀式。
これは図書館やカフェで作業する時に感じる効果に似ている。公共の場にいるという意識が、自分に「観察者の目」を与えてくれる。他者の存在が、自然と自分を律する力になるのだ。
タイムラプス撮影は、そんな「観察者の視点」を手軽に体験できる一つの方法だ。撮影中の微妙な緊張感と、後から見返す冷静な分析。この往復運動の中に、自分を客観視する技術のヒントが隠されているのかもしれない。

© yokinist

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